思い出

529 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2012/01/27(金) 16:20:36.76 ID:AV3hdIps

20年以上昔のことだけど。

私の実家は八百屋で、私も小さな頃から店の手伝いをしていた。

「おうちのお手伝いをして偉いね」って客に褒められるとますます張り切っていた。

「これでお菓子でも買いな」って、お釣りをくれる人もいた。

私はそれをカッコイイと思って憧れていた。

ある日、親に頼まれて近所のスーパーへ買い物に行った。お釣りは30円。

レジのおばさんに「あ、お釣りはいいです。とっといてください」と言うと、

おばさんは苦笑いしながら「ごめんね~、気持ちはうれしいんだけど、

それを受け取ったらおばさんが困ることになるのよ~」と申し訳なさそうに言った。

周りの店員さんもレジに並んでる他の客たちもクスクス笑ってる。

私は急に恥ずかしくなり、うつむいて顔を上げることができず、逃げるようにスーパーを出て行った。

家に帰って押入れの中の布団にもぐりこんだ。

8歳の時の思い出。